1964年創業の本州印刷(本社=東大阪市)は、半世紀にわたって培ってきた化粧品パッケージ製造技術を基盤に、グループ会社(ノアプランニング)と連携してデザイン制作から印刷、仕上げまでをワンストップで提供する「トータルパッケージングシステム」に強みを持つ。
同社はこれまで展示会自体に出展した経験がなく、今回のCITE Japan出展は社歴の上で初の試みとなる。
出展に至った経緯について、陣野公司社長は、「CITE Japanを含め、化粧品業界の展示会はOEMや原料、容器メーカーが数多く出展している印象がある。しかし一方で、パッケージメーカーの出展は少ないと感じていた。我々としては、商品の顔となるパッケージデザインも中身づくりと同じぐらい重要性が高いという強い想いがある。実際、いくら良い中身でも商品の顔で売れなかったという声も多い。パッケージデザインの重要性を業界に広く訴求していくことが、今回出展を決意した最大の目的だ」と説明する。
ブースでは「デザイン力」をテーマに、商品を引き立たせることができる顔づくりの提案を全面に打ち出していく。
陣野社長は、「単にパッケージメーカーという打ち出し方ではなく、お客様の商品が1つでも多く売れるような熱意を込めたパッケージデザインの提案を行う当社の本気さを伝えていきたい。そして、当社の強みである『トータルパッケージングシステム』をアピールしたい」と意気込みを語る。
同社では化粧品のほかにも、健康食品や医薬品など数多くのメーカーのパッケージデザインを手掛けている。
今展示会では、これまで幅広い分野の要望をスピーディーに形にし、一般的な外箱から特殊形状まで提案してきたクリエイティブな「デザイン力」だけでなく、アテンションシールなどのラベルからディスプレイ什器などの関連資材も含めた自社一貫製造の「ワンストップソリューション」の提案を積極的にアピールしていく考えだ。
さらに、これまで長年にわたり幅広い分野のパッケージデザインに携わってきた中で、「リピート率の高い顔の共通点」について知識とノウハウを培ってきた。ブースではこうした独自の強みを訴求していくという。
「ここ数年、毎月新規の仕事が増えて売上げが2割増で伸びている。その大きな要因は印刷だけを当社に依頼しているのでなく、パッケージデザインを本州印刷にお願いしたいという依頼が増えているためだ。ブースではここに任せたらひょっとしたら商品の顔・形が変わり、今以上に飛躍できるのではないかと感じていただけるような提案をしたい」(陣野社長)
また、ブースでは提携会社のパッケージ容器を提案するほか、社名を入れた使い勝手の良い手提げバッグを無料配布し、来場者にアピールを行う。
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この記事は週刊粧業 2015年6月2日号 掲載
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