コーセー、新エイジングスキンケア「コスメデコルテ セルジェニー」を投入

粧業日報

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コーセー、新エイジングスキンケア「コスメデコルテ セルジェニー」を投入

 コーセーはこのほど、エイジングケアのための新スキンケア「コスメデコルテ セルジェニー」(10品目10品種、4000~8000円、9月16日発売)を投入するにあたり、発表会を虎ノ門ヒルズにて開催した。

 冒頭に挨拶した森田悦美氏(セレクティブブランド事業部 S/B企画部 商品企画課長)は、「今回のセルジェニーの発売を機に、コスメデコルテのブランド体系が変わる。AQMW、AQミリオリティなどAQファミリーは『トップ オブ コスメデコルテ』として強いブランドづくりを進めていく。一方、今回発売するセルジェニーは、コスメデコルテの存在感を高めるために『コスメデコルテ=高機能エイジングケア』と認知をしてもらえるよう、コスメデコルテのザ・スキンケアという位置づけで発売される」と新商品が誕生した背景について説明した。

 「セルジェニー」は、「Cell」(細胞)と「Genie」(天才)を組み合わせた造語で、歳月を重ね、日々の環境ストレスにさらされている肌のために開発された新スキンケアブランド。新規オリジナル成分として、東南アジア地域に自生する伝統的なハーブ「アンドログラフィス」から抽出したエキスを配合している。肌のたるみや毛穴のゆるみなど、年齢とともに生じる肌悩みに対して、ハリ感としなやかな柔らかさ、うるおいを与えるという。

自己防衛システムの働きを高め、
酸化ダメージ受けにくい肌状態へ

 続いて、平昌弘氏(研究所 開発研究室 薬剤効能研究グループ)が、新スキンケアの抗酸化メカニズムについて説明した。

 「エイジングの原因となる活性酸素や紫外線などの酸化ストレスは、真皮のマトリクス成分であるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、従来はコラーゲンやエラスチンを守るということがアンチエイジングの基本だった。しかし、真皮の線維芽細胞そのものも酸化ストレスによるダメージを受けてしまうことから、単に抗酸化成分を肌に与えるという従来の方法ではなく、細胞の内側から酸化ストレスに強い状態をつくり出すという新たなアプローチを目指した。

 線維芽細胞における自己防衛システムの司令塔であるタンパク質『Nrf2』は、酸化ストレスのない通常状態で『Keap1』という別のタンパク質と結合し、その機能が抑えられているが、酸化ストレスを感知すると『Keap1』から離れ、細胞の中心にある核へと移行する。その後は、遺伝子に働きかけてグルタチオンやSOD、ヘムオキシゲナーゼなどと呼ばれる複数の抗酸化酵素の産生を促進し、酸化ストレスに対する細胞自らの抵抗力を高めることが研究を経てわかってきた。

 そこで、『Nrf2』の働きを高めるような成分を探索したところ、『アンドログラフィス』が細胞のNrf2活性を高めることを見出し、独自成分として開発した。

 これにより、線維芽細胞に酸化ストレスを与えなくても、『Nrf2』が遺伝子に作用することで、線維芽細胞に本来備わっている自己防衛システムの働きを高め、酸化ダメージを受けにくい状態をキープすることが可能になった」

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