資生堂 福原義春名誉会長が逝去

粧業日報 2023年9月12日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 経営改革、意識改革を断行、グローバル展開加速の立役者
資生堂 福原義春名誉会長が逝去
 資生堂 名誉会長の福原義春氏が、8月30日、老衰のため逝去した。享年92。通夜・葬儀は近親者のみにて執り行われた。現時点で日時・場所等の詳細は未定だが、後日「お別れの会」を予定している。

 福原氏は1931(昭和6)年3月14日生まれ、東京都出身。創業者・福原有信氏の孫にあたり、有信氏の五男である信義氏の長男として生まれた。1953(昭和28)年に慶應義塾大学経済学部を卒業後、資生堂に入社。1978(昭和53)年に取締役外国部長、1983(昭和58)年に常務取締役、1985(昭和60)年に専務取締役、1987(昭和62)年2月に代表取締役副社長、同年7月に代表取締役社長、1997(平成9)年に代表取締役会長を経て、2001(平成13)年より名誉会長に就任していた。

 第9代・大野良雄社長の急逝に伴い、第10代社長に就任。流通在庫の大幅圧縮をはじめとする経営改革、社員の意識改革(企業理念制定、さんづけ運動推進など)に取り組んだ。大企業病を克服すべく、社内公募メンバーからなる「経営改革室」を設置し、ここを起点に様々な改革施策を実行に移していった。

 また、欧州や中国をはじめグローバル市場の攻略に積極的に取り組んだほか、ディシラやエテュセ、アユーラなどアウトオブブランドの立ち上げにも尽力した。

 長年にわたり文化支援活動にも取り組み、企業メセナの拡大・普及に多大な貢献をしたことが評価され、イタリア共和国・功績勲章グランデ・ウフィチアーレ章(1998年)、フランス共和国・レジオンドヌール勲章グラン・トフィシエ章(2002年)、旭日重光章(2004年)等を受章している。
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