資生堂グループ、新組織体制(2020年1月1日付)

粧業日報 2019年11月28日号 4ページ

資生堂グループ、新組織体制(2020年1月1日付)
 〈資生堂〉

 経営改革体制の強化/「VISION 2020」の実行力強化、次期中長期戦略の立案・実行に向けたさらなる資生堂グループ全体の変革をリードすることを目的に、「経営革新本部」を新設。「経営戦略部」「市場情報部(新設)」「ビジネスディベロップメント部」を統括する。▽「市場情報部」では、グローバルでマクロ経済、お客さまや市場に関するインテリジェンスをさらに深め、経営に活用することで、資生堂のグローバルビジネスの継続的な成長に貢献する。

 グローバルでのプレステージ・プレミアムブランドポートフォリオの強化/ブランドホルダー組織の再編にともない、グローバルプレステージ事業本部を解消し、「SHISEIDOグローバルブランドユニット」「クレ・ド・ポー ボーテグローバルブランドユニット」を独立させる。▽日本にとどまらず、アジア・欧米地域でのプレゼンス向上とさらなる事業拡大の加速を目的とし、エリクシール、アネッサのブランドホルダー機能を資生堂ジャパンから承継し、「エリクシールグローバルブランドユニット」「アネッサグローバルブランドユニット」を新設する。▽ザ・ギンザブランド事業のアジアにおける成長のため、「ザ・ギンザグローバルブランドユニット」を新設する。

 SN(サプライネットワーク)領域の強化/サプライネットワーク戦略の企画・実行を各リージョンと一体化して推進する目的で、「グローバルイニシアティブ部」のグローバル連携機能を「SN改革部」に集約し、「SN戦略部」へ改称する。▽「グローバルイニシアティブ部」は、「SN戦略部」と「ビジネストランスフォーメーション部」への機能統合に伴い解消する。▽サプライネットワーク領域の基盤整備に関わる採用・研修、IT整備、福岡久留米工場設立などの機能を担う「SN基盤開発部」を新設する。▽HQと各リージョンに分散するグローバルブランドのオペレーションなどを統括する「グローバルブランドS&OP推進部」を新設する。▽完成品と材料の在庫管理強化を目的に、「サプライ・購買統括部」の生産計画と材料調達の機能を「デマンド・サプライ計画部」へ移管し、「サプライ・購買統括部」は「購買部」へ改称する。▽大阪茨木工場と現大阪工場の両工場の新たな機能配置と組織設計を進めるため、両工場を統括・管理する「大阪総工場長」ポストを新設する。▽大阪茨木工場の稼働準備の本格化に向け、「新工場設立準備室」を「大阪茨木工場」へ改称する。

 R&D領域の強化/イノベーション創出に取り組むさらなる意識の向上を目的として研究開発を示す「R&D(Research & Development)」を今後「R&I(Research & Innovation)」と表記する。これに伴い、関連の部門名称の表記を統一する。▽研究インキュベーション活動の既存事業への活用のスピードアップを目的として「インキュベーションセンター」をチーフイノベーションオフィサーからチーフプロダクトイノベーションオフィサーのマネジメント下に移管する。▽市場性の高い研究シーズの事業化を加速する目的で、FS事業部とインキュベーションセンターの機能を統合・再編しFSイノベーションセンターを新設する。

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