週刊粧業は1953年(昭和28年)4月に創刊してから今年で70周年を迎えました。これも偏にご購読いただいている読者の皆様や、取材先・広告スポンサーとしてご協力いただいております企業の方々、紙面づくりをサポートいただいているコラムニスト様などのご協力の賜物と心より御礼申し上げます。
週刊粧業は、一般財団法人 日本粧業会で編集長を務めていた祖父・与三郎が同志とともに夢を持って設立した会社で、祖父の行動力とリーダーシップのもと、次々と新たなサービスを立ち上げ、海外の情報が乏しかった昭和30年代には、欧米の優れた製品開発、パッケージング、マーケティング戦略などを伝える海外情報に特化した媒体を立ち上げるなど、常に業界をリードする取り組みを進めていました。
創刊20周年を迎えた際には、還暦を迎えた人物とは思えないほどアグレッシブな姿勢で「新しい業界紙創造」を掲げ、業界の進歩・発展の一翼を担う決意を表明し、小なりといえども理想を高く持ち、情熱を注いで、粧業界の発展に資することを宣言しておりました。
その意志を受け継ぎ、週刊粧業の代表者として、ここに「第2創業」を高らかに宣言いたします。創刊70周年を機に、インターネット上における情報発信能力を、異次元のレベルまで磨き上げていきます。
過去最大級の投資を行い、「週刊粧業オンライン」「おシゴト粧界ナビ」の大規模リニューアルを実施いたします。
私は15年前にスマートデバイスで記事が検索される世の中になることを予見し、社内の反対勢力を押し切る形でネットへの投資を行い始めましたが、今日を迎え、想定していた通りの状況になりました。
15年先の化粧品トイレタリー業界を見据えたとき、企業のグローバル展開は考えられないほどのレベルで進んでいるであろうと予測します。
そこで当社は、化粧品トイレタリー業界に先駆けるのはもちろんのこと、他業界の専門媒体にも先駆ける形で記事やコンテンツのグローバル展開に着手いたします。
コロナ禍を経てAIの技術は10年前倒しで進んだ印象です。その技術を取り入れ、新サイトにおいては翻訳AIを搭載し、あらゆる記事・コンテンツを、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語にて表現していきます。
今後の化粧品トイレタリー業界を俯瞰しますと、国内市場だけで戦っていては縮小均衡に陥ってしまい、他業界に打って出なければ活路は見出せませんし、コア事業で成長を図ろうとすれば自ずと海外市場の攻略が不可欠になります。
週刊粧業は、海外に打って出て成長を図ろうとする意欲ある企業のよきパートナーとして海外進出を記事のグローバル化により強力に後押ししていきます。
週刊粧業の新たな取り組みにご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、創刊70周年号発刊にあたってのご挨拶といたします。
株式会社週刊粧業
代表取締役社長
加藤 英俊