第38回 マーケットイン発想の○○

【週刊粧業2017年3月27日号4面にて掲載】

 化粧品ビジネスにおいて、よく出てくるフレーズにプロダクトアウトとマーケットインがあります。これに関しては色々な考え方がありますが、それぞれ簡単に言い換えれば「新技術の製品化」をプロダクトアウトといい、「市場のニーズの製品化」をマーケットインといったところでしょうか。

 ここで重要なのが、自社が目指すのはどちらのタイプか? ということではなく、「プロダクトアウトの製品をマーケットインの商品として出す」というのが、最近の化粧品ビジネスのヒットの鉄則だということです。

 今月は、私が最近面白いと感じたマーケットイン発想の新製品を3つ取り上げます。

 1つめの「レブロン インスタブラッシュ」(全4色1500円、2月7日発売)は、光と影の効果でメリハリのある小顔に見せるスティックチークです。インスタグラムを想起させる商品名で、自撮りをアップするのにマストのメリハリのある小顔になれそうな期待感を煽ります。

 お次は「メークアップフォーエバー ウルトラHDルースパウダー」(4500円、2月15日発売)です。テレビや映画の4K映像に対応するため、肉眼以上に鮮明にシワやメーク感が見えてしまう4Kに対応し、自然に、でもアラは隠してくれるというというのが売り文句です。一般人は4Kでドアップになる機会はありませんが、「肉眼だったら相当きれいに見えそうだな」と期待を煽ってくれます。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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