第45回 古くて新しいアンチエイジングの考え方

【週刊粧業2017年10月31日号5面にて掲載】

 季節の変わり目がやってくると、肌トラブルも起きがちです。そんな時にどんなケアを提案すればいいのか? それが今回のテーマです。

 まずは、バリアケアを取り上げましょう。去年と今年の春には、花粉やホコリや紫外線、はたまた流行りのPM2.5からも防御するケア製品が続々と登場しました。続いて秋には商品名がそのものズバリ「バリアケア」というのが2品現れています。

 「イプサ バリアセラム」(50g 5000円、9月1日発売)は、高密着バリア技術で角質細胞ひとつひとつと密着し、閉じ込めるというメカニズム。「TSUDA SETSUKOスキンバリアクリーム」(35g 5500円、同)は、肌機能が低下して起きる「肌痩せ」にアプローチするという発想です。

 バリアケアの先駆けであるブランドの一歩進んだ考え方として、バリア機能の低下によって起きる肌印象の変化を「肌痩せ」と名付けています。これには、ぎょっとする人も少なくないはず。「バリア機能低下=エイジングの原因」という考え方が根付きつつあるので、今後もさらに新製品が増える予感がします。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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