第46回 「インスタ売れ」と「ロイヤル売れ」

【週刊粧業2017年11月27日号5面にて掲載】

 今年の化粧品業界で私がいちばん印象が強かったのは、百貨店ハイブランドの勢いが戻ってきたことです。

 ドラッグストアや通販など、背伸び系の買い物よりも、身の丈にあった買い物をしたいという気分が長年続いていました。もちろん今もそれは変わりません。

 ちょっと前の時期である2014年~15年くらいには、Twitterやまとめサイト、メーク動画のブームだったので「プチプラコスメだけどハイブランドそっくり」といったように、みんなが気づいていない裏技を語れることがエライとされていました。

 でも2016年くらいからは、インスタグラムの流行にシフトしたのと同時に、コミュニケーションの手段が「語る」ことから「見せる」ことに変わったのです。そうすると、一発ですごいとわかるので、簡単に『いいね』を集めやすいハイブランドに目が行くようになりました。勢いがあるのはメークですが、スキンケアもビジュアル重視のものが続々と登場しています。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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