第54回 ブランドの○○

【週刊粧業2018年8月27日号6面にて掲載】

 ちょっと前に、女性たちの消費動向でアパレル支出を化粧品支出が初めて上回ったというニュースがありましたね。改めて化粧品ビジネスの競争相手は化粧品業界内とは限らないということを実感しました。

 最近の女性誌の見出しですが、「ティファニー、カルティエ、ハリー・ウィンストンetc.『そろそろ本気で』投資したい憧れジュエリーの誘惑♡(andGIRL 7月号)」「手に届くラグジュアリーをここから! 今、投資するならハイブランドのスマホケース(Oggi 8月号)」と、ジュエリーとスマホケースに「投資」という文字が踊っていたのになるほどと思いました。

 ジュエリーを本気で投資するなら「石のクオリティ」「地金の重量」を吟味しますが、ポイントはそこではないようです。今、人気なのはティファニーの スマイルやハリー・ウィンストンのリリークラスターなど、デザイン重視のものです。将来のリターンを目的としているのではなく、今現在の自分の格を上げるという意味で投資という言葉が認識されています。

 この場合に求められているのは、「モノ」だけではなく、保有しているだけで自分自身のランクが上がるような気持ちになる後光効果(ハロー効果)です。

続きを読むには無料会員登録が必要です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • 化粧品業界の優良記事を
    お届け
この記事のお問い合わせはこちら

廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

一覧に戻る
ホーム > 連載コラム > 第54回 ブランドの○○

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop