第56回 ○○顔が流行中

【週刊粧業2018年11月12日号5面にて掲載】

 女性の顔に変化が起きています。「目は大きければ大きいほどいい」という時代が長かったのですが、最近はそうではないものが重要視されています。

 例えばMAQUIA 11月号では、「人中短縮メークで小顔も、美人バランスも」のように、「人中」というマニアックな部分に着目されています。

 そういえば、ちょっと前は「透明感」「こなれ感」「モテ」などの定量化できないキャッチフレーズが踊っていましたが、最近は、「白肌」「薄い色素」「小顔」「髪質」など、定量化できそうなワードに惹かれる傾向にあります。(「女性潮流研究所」調べ)

 つまり、写真を撮ると真っ先にわかってしまう差だというのがポイントです。女子が目指すことといえばとにかく「デカ目」だった時代から、確実に変化しています。かつて雑誌のnon-noが発明した「目力(メヂカラ)」というのが流行語になりました。これって、いつ頃だったっけ? と、年表を紐解いてみたところ2002年のことでした。16年も昔のことです。

 昔と今の違いは、「写真(加工)映え」にあります。リアルだと目が大きい人が美人に見えますよね。ところが、スマホの加工写真だと違います。「デカ目のデカ顔美人」より、「小顔で色白普通顔」の方が整って見えるという逆転現象が起きるのです。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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