第64回 サブスクリプションの○○○○○

【週刊粧業2019年8月5日号5面にて掲載】

 ファッション・ヘアなど女性にまつわる市場で、サブスクリプションサービス需要は上昇しています。

 例を挙げると、6800円でスタイリストが選んだ洋服が借り放題の「エアクローゼット」、月額1万6000円でどこの提携美容室でもシャンプーできる「MEZON」などは気になる人も多い模様です。

 化粧品業界にもサブスクリプションサービスは存在します。ただし、化粧品のサブスクリプションは、毎月様々なテーマやユーザーの肌質に沿って、最適な商品がボックスに詰められて手元に届くというスタイルが主です。

 化粧品で本格的にサブスクリプションを導入したのは、資生堂の「Optune(オプチューン)」です。月額1万円で、初回に専用マシンとカートリッジ5本が届き、次回以降は蓄積されたデータから最適なスキンケアを導き出して最適なカートリッジを届けてくれるシステムになっています。

 全8万通りのパターンなど、驚くべきポイントはいくつもあるのですが、化粧品企画コンサルタントとして思わず唸ってしまったのは、IoTマシンで色々なものが思い浮かんだことです。

 手をかざすだけで液体スキンケア剤を出してくれる専用マシンは、医療現場の自動手指消毒器や自動泡ハンドソープを想起しましたし、カートリッジの残量が少なくなると自動配送されるというシステムは、コピー機を思い出しました。

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廣瀬知砂子

女性潮流研究所 所長 / 商品企画コンサルタント

実践をモットーとする化粧品コンサルタント 現場発想で生み出した独自の商品企画法やトレンド分析法で、大企業から中小企業まで多くのヒット商品を手がけている。

http://www.beautybrain.co.jp/

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