ポイントピュール、さいはての受託製造企業 地域性活きた特性に関心

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ポイントピュール、さいはての受託製造企業 地域性活きた特性に関心

 2001年立ち上げのベンチャー企業で海洋深層水を使った化粧品を企画・製造しているポイントピュール(本社=沖縄県島尻郡久米島町)は"自然派OEM"を標榜。大量生産や効率性に背を向けた独自の経営姿勢に関心が集まり始めている。

 ――沖縄の離島という立地条件は両刃の剣では。

 大道 県内で工場を構えて展開しているのはウチくらい。ただ、離島だから(輸送コストの面で)大量生産には向かない。

 工場は県立自然公園のなかに入っている。化粧品工場ではなかなか無いケースだと思う。材料の海洋深層水は環境ホルモン汚染の無い水を使い、(一部の)美容成分は自社で原体から無添加抽出をしている。全般で天然ものに執着している。

 当社に委託してくださるお客様は、おそらく、こんな雰囲気や工場と研究所の環境を(販促の一環で)うたいたいと求めているような気がする。

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 ――貴社を立ち上げた経緯を教えてほしい。

 大道 かつて美容師だった私は(劣悪な)シャンプーに爪をやられ、それ以来もう伸びてこない。

 当時は質の良い業務用を作りたくても叶わず、以降、同じ悩みを抱える美容室の願望を叶えようと製造業者を志した。

 現在のロット体系でいうと、50~60万円あれば独自のシャンプー・コンディショナーを持っていただくことができる。

 ――現在の業績と業容はどのように。

 大道 2011年6月期の売上高が約3億円。今期は震災後の落ち込みが戻って、もう少し伸びるかもしれない。

 ただ、(経営面で)焦る気持ちは無いし、研究開発に力を入れながら(年商で)3億円前後を維持してゆっくりやって行きたい(笑)

 黒糖や月桃のほかアセロラなど、小さな沖縄県だが認定を受けた化粧品成分が20数種類ある。地域性を活かし、個性的と評価される化粧品を提供していきたい。

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