総合マーケティングビジネスの富士経済は、2012年5月から3回に分けて、トイレタリー用品の国内市場について調査を行っている。その第1回目の調査結果を報告書「トイレタリーグッヅマーケティング要覧 2012 №1」にまとめた。
この報告書では、合成洗剤など衣料分野16品目、制汗剤などスキンケア分野8品目、室内用芳香・消臭剤などハウスホールド分野7品目の3分野31品目の国内市場動向を調査分析した。
【合成洗剤市場】
2011年 前年比 2012年見込 前年比
合成洗剤 1,570億円 100.6% 1,578億円 100.5%
液体コンパクト 480億円 300.0% 613億円 127.7%
2000年代前半は粉末コンパクトタイプが大半を占めていたが、ドラム式洗濯機や節水対応の縦型洗濯機が増加した2000年代中盤以降、溶け残りがない液体レギュラータイプがシェアを伸ばしてきた。2009年に、すすぎが1回で済み節水と洗濯時間の短縮を訴求した「アタック Neo」(花王)が発売され、液体コンパクト市場が誕生した。
2011年は、電力供給不足と節電意識の高まりにより、節水や節電、洗濯時間の短縮を可能とする液体コンパクトタイプが消費者の需要を獲得し、前年比3倍の480億円まで拡大した。
参入企業も単価の高い液体コンパクトに注力しており、「アリエールレボ イオンジェルコート」(P&Gジャパン)、「アタック Neo 抗菌EXパワー」(花王)など新製品の投入や、積極的な宣伝活動を展開している。
また、小売サイドも省スペースで数多く陳列できることから液体コンパクト中心の売り場づくりを行っている。合成洗剤市場の30.6%を占めるまでに至り、液体レギュラータイプの市場(2011年市場規模:475億円)を上回った。
2012年は、P&Gジャパンから柔軟仕上剤で人気の「ダウニー」とコラボレートした「ボールドコンパクト ダウニーエイプリルフレッシュの香り」、ライオンから洗うたびに衣料の抗菌力が高まる「トップ HYGIA」など新商品の投入が見られる。
液体レギュラーからの需要シフトが続くことで液体コンパクト市場の拡大が続き、前年比27.7%増の613億円が見込まれる。合成洗剤市場の38.8%を占め、粉末コンパクトタイプの市場(2012年市場規模:530億円)を上回る見込みである。
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この記事は粧業日報 掲載
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