キャンペーン対象商品に選出されることはなく、新聞折り込みなどマス媒体に載って新規獲りの切り込み隊長を務めるケースもない。一方で、その1品をラインナップから消すと多くのロイヤル顧客が離反してしまう――。
一定の業歴に支えられた化粧品メーカーには、そういった「隠れたヒロイン」とでも称せそうなアイテムが舞台の袖で存在感を発揮し、息の長い愛用者から絶対的な評価を集めているケースが少なくない。(記事全文はこちら)
※写真は、廃番になるも翌年復活した「エピラット 脱毛ハニーゼリー」(クラシエホームプロダクツ)。
売上牽引役や花形でなくとも
企業像代弁する存在感キラリ
週刊粧業は2014年初頭の一企画として、主要ラインナップの陰にあって「助演女優賞」を授けたくなる製品にスポットをあててみた。
相応な改廃ペースで効率を重視したアイテム政策をとる消費財メーカーにおいて、突出した売れ行きが見られないにもかかわらず、品揃え一覧に根を張って「ヒロイン役」を果たす商品の「消えない理由」に迫った。
団体スポーツのチーム力を検証する際、まずは勝利に直接的に影響する主力選手の力の総和が問われる一方、脇を固める控え選手が優秀な一団は「層が厚い」といった称賛を浴びる格好になる。
そうした理屈は、トータルSKUによる総合力で企業カラーを紡いでいる化粧品メーカーにおいても、決して無縁なロジックではなさそうだ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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