ライオンは、「健康日本21」の掲げる「歯・口腔の健康」の実現に向けて、「予防歯科」の概念を浸透させるべく、歯科界や行政、学校などと連携した啓発活動を、2014年より積極的に展開していく。
2000年から実施された健康づくり運動「健康日本21」の最終評価が2011年に公表され、「歯の健康」分野は国民レベルで意識が高まり、実践していることが示唆された。
また、「歯科保健に関する条例」を制定する自治体も拡大するなど、国を挙げて歯と口腔の健康づくりの取り組みが活発化している。さらに歯科医院などで定期的に健診を受ける人が徐々に増え(30代女性の定期健診受診率=2009年28%→2012年44%、同社調べ)、今後さらに「予防」への意識が高まることが予想される。
同社はオーラルケアのリーディングカンパニーとして、1932年に「第1回学童歯磨教練大会」を実施し、その後「学童歯みがき大会」として活動を継続。また時代の変化に対応し、ライフステージ別の歯科保健活動や、視覚・聴覚障がい者向けの啓発活動、さらにアジア地区の学童への歯科指導を行ってきた。1964年には、口腔衛生の研究と啓発のため、財団法人ライオン歯科衛生研究所を設立。同財団は2010年からは公益財団法人として、より中立な立場で口腔衛生普及活動を行っている。
「予防歯科」とは、ムシ歯などにかかってからの「治療」ではなく、かかる前の「予防」を大切にするという考え方で、歯科医院などでの定期的な健診等を通じて「プロケア(プロフェッショナルケア)」を受けることと、歯科専門家の指導に基づいて自分自身で行う「セルフケア」の両方で積極的に健康な歯を守っていくことの2つを柱としている。
「予防歯科」で大切なセルフケアのポイントは、「歯質強化を促す『フッ素』を口の中に残すこと」「『歯垢』などの汚れを残さず落とすこと」「ムシ歯や歯周病の原因となる『細菌』の増殖を抑えること」の3つで、このポイントをおさえ、歯科専門家が奨めるセルフケアを実現できるラインナップを有する新クリニカシリーズをフックに、生活者の歯の健康維持に貢献していく。
さらに、これまで進めてきた普及・啓発活動を今後も継続するとともに、歯科界や行政、学校などとの連携にも積極的に取り組み、「歯・口腔の健康」を守る「予防歯科」の浸透を図る活動を展開。特に、「ライフステージ別の啓発」「日本歯科医師会との連携」を進めていく。
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この記事は週刊粧業 掲載
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