花王 澤田社長、2017年度の方針と今後の方向性を説明

粧業日報 2017年6月6日号 1ページ

カンタンに言うと

花王 澤田社長、2017年度の方針と今後の方向性を説明
「スキンケアの大改革」は
丁寧なブランドの差異化が鍵に

 花王の澤田道隆社長は、「花王コラボレーションフェア2017」(5月31日開催)に先立って行われた記者会見で、現在の市場環境を含めた同社の業況、今後の方向性などについて説明した。

 2017年第1四半期業績は、カテゴリー別ではスキンケア、サニタリー、ケミカル、エリア別ではアジア、米州(アメリカ、カナダ)が好調で、売上、利益とも想定以上の水準で推移した。こうした中、2017年は、トップダウンとボトムアップの融合に挑戦していく。(以下は澤田社長の発言要旨)
 
イベントでは「共創」をテーマに秋の新製品を紹介

 2017年1~4月までのSRIデータでは、トイレタリーが前年並み、化粧品は前年を少し上回る水準で推移するなど、まずまずの状況で進んでいる。

 こうした中、花王グループは、スキンケア、サニタリー、ケミカルの3分野が好調に推移し、ファブリック&ホームケアやパーソナルヘルスケア(オーラル、めぐりズム、入浴剤、メンズ等)が堅調に推移している。エリア別では、アジアが想定以上に伸び、米州(アメリカ、カナダ)で「ビオレ」(J&J「ニュートロジーナ」に次ぐシェア2位)が牽引役となり、ビジネスが進展している。

 第1四半期は、厳しい競争環境下にあるヘアケア市場に「ピュアン」を投入した。CMを打たずデジタルマーケティングのみで展開しているが、ライフスタイル提案と相俟ってターゲット層にうまくマッチし、すでに平均で2%を超えるシェアを獲得している。柔軟剤に用いている「水分に反応して瞬時に香りが立つ技術」や食器用洗剤に用いている「泡がアブラを吸う技術」をヘアケアに集約し、技術の融合により開発された製品という意味で非常に面白いといえる。

 2017年は、営業利益2000億円と非常に高い数値目標を掲げ、上期に10億円、下期に134億円を積み増すことにより達成できると見込んでいたが、上期に想定以上に利益を上積みすることができた。少し余裕を持ちつつ、いい提案に努めていきながら、何とか目標数値の達成を目指したい。

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