2017年化粧品品目別発売状況、全体的に高価格化

週刊粧業 2018年1月1日号 28ページ

2017年化粧品品目別発売状況、全体的に高価格化
 週刊粧業は、マーケットの動向を探る指標の一つとして毎年、新製品の発売状況を追い、カテゴリー別に数量、価格の変化を調査している。

 今回も新製品の販売状況をもとに、2017年のカテゴリー毎のトレンドや参入各社の商品施策を振り返る。

 2018年の傾向を予測するヒントにしてもらいたい。

 【スキンケア】/スキンケアは、数量ベースで前年と同数だった。平均価格は、ダウン傾向が続いていたが、前年比10.0%増の7450円となった。

 カテゴリー別にみると、美容液(化粧液&化粧オイル)が116品で最も多く発売され、前年との比較でも4,5%増で伸長した。価格に至っては、2ケタ以上(11.2%増)伸びた。

 美容液は、オイル美容の浸透もあり、「ブースター(導入美容液)」をラインナップに加えるブランドが増えている。ブースターは、愛用している基礎化粧品の効果実感を高める目的で使用され、高機能を訴求して価格に反映しやすい。そのことも価格上昇に影響したといえる。

 時短ニーズで広まるオールインワンジェルなど多機能タイプのスキンケア商品との相性も良く、シンプルケアにプラス1品という形で今後も広がりが見られそうだ。

 プラス1品の推奨品目としては、エイジングケア訴求を主とするスポット部分用美容液・クリームが、効果実感が得やすい目もと用を中心に高機能化が進んでいる。価格は1万円の大台に乗った。

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