ユニ・チャーム、デジタル・トランスフォーメーションで共生社会の実現に貢献することを目指して

週刊粧業 2019年1月1日号 68ページ

ユニ・チャーム、デジタル・トランスフォーメーションで共生社会の実現に貢献することを目指して
 我が社は、NOLA&DOLAの理念のもと、あらゆる世代の人々が共に生きる「共生社会」の実現に向けて取り組んでいます。

 1961年の創業から今日までの活動を振り返ると、「NOLA」で表現している「不」の解消については一定の貢献を果たせたものの、生活者の「夢」をかなえる「DOLA」の領域への貢献はまだまだこれからだと考えています。

 我が社では、2017年にスタートした第10次中期経営計画において、デジタル技術を積極的に活用した事業改革に取り組んでおります。このデジタル技術の活用の目的は、まさに「DOLA」で表している、生活者の求める「夢」の領域を満たせる商品を開発することにあります。

 我々はデジタル・データベースを活用して、五感を超える「第六感」を見出すことがデジタル技術活用の本質だと思っています。

 我が社は、これまで世界初の立体生理用ナプキン「ソフィ」や世界初のパンツ型紙おむつ「ムーニーマン」など劇的な技術革新を行ってまいりました。今後はシニアケアとペットケア、そして「使用済み紙おむつリサイクル技術」で生活者の夢の領域に先手を打ちたいと考えています。

 我が社が考える真の「共生」社会とは、赤ちゃんからお年寄りまで、ペットも含めて、時に対立、競争、一緒にいることに矛盾を感じつつも同時に互いを必要としている社会環境です。我が社は、共生社会を牽引する革新的な商品・サービスを今後も継続し提供してまいる所存です。

 「十五志学」という言葉がありますが、15歳の時のような素直な気持ちで、もう一度新しい顧客や生活者の「第六感」やそのために必要なデジタル技術を学び直す一年としたいと思います。

 また、「百川学海」(ひゃくせんがっかい)のように、共通の「夢」を大海原にたとえ、あらゆる川(=人や組織)が海(理想の姿や目的・目標)を学び続け、そこに到達するために諦めずに努力を続けていればいつか必ず到達できることを信じて、2019年の漢字は「学」としたいと思います。
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