花王グループ、店頭でのパーソナルカウンセリングを強化

粧業日報 2019年3月8日号 1ページ

花王グループ、店頭でのパーソナルカウンセリングを強化
 花王グループは、ソフィーナとカネボウ化粧品の店頭に、カウンセリング時に使用する新肌解析機を4月より順次導入する。測定項目やメニュー、解析結果の表示については、ソフィーナとカネボウ化粧品がそれぞれ得意とする分野を活かしてアドバイスができるよう、異なる仕様を採用した。

 ソフィーナでは、鮮明な肌拡大画像を用いて必要な手入れをわかりやすく伝えることができる肌診断機「ビューティパワースコープ」を5月より順次GMSやドラッグストアに約1200台導入していく。

 カネボウ化粧品では、顧客の要望や肌悩みなどに合わせてトータルに美を提案することができる肌診断機「Beauty Com(ビューティ コム)」を4月より順次百貨店やGMS、ドラッグストア、化粧品専門店などに約3400台導入していく。

 デジタル環境が整い、消費者が美容に関するさまざまな情報を即座に手軽に入手できるようになる中、eコマースの浸透により購買行動やニーズにも変化が生まれており、リアル店舗に対しては、対面でしかできないパーソナルな情報やサービスの提供が、これまで以上に求められるようになってきている。

 花王グループでは、化粧品事業における個々のブランドを、個性が際立つブランド群へと磨き上げるための戦略的なモノづくりとマーケティングを推進する中、カウンセリングブランドについては、リアル店舗に対する顧客ニーズを美容部員の高度な応対レベルで満たすことがブランド力向上には不可欠と考えている。

 こうした流れを背景に、花王グループのカウンセリング提案力の一層の強化を目的に、今回、2つのブランドの得意分野を活かせる新たな肌解析機を導入した。

 今回導入する新肌解析機は、センサーとカメラ、タッチパネル式の画面が一体化したコンパクトなコードレス設計とし、その場で測定から解析まで行うことができるため、場所を選ばず、測定にかかる負担軽減を図っている。

 また、現行機器よりも機能や操作性を向上させ、測定・解析内容の充実を図っているほか、これらにかかる時間の短縮化も実現している。

 さらに、解析データを顧客システムと連動させることで選択した過去のデータと比較してアドバイスをすることが可能となり、来店客の要望やシチュエーションに応じて満足度の高いカウンセリング提案を行うことができる。
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