大手流通業2020年第1四半期決算、日常生活を支える業態は好調

C&T 2020年9月15日号 68ページ

カンタンに言うと

  • 新たな施策で主力事業を活性化
大手流通業2020年第1四半期決算、日常生活を支える業態は好調
 コロナ禍で流通業に業績の格差がみられる。緊急事態宣言発出と外出自粛で百貨店や大型商業施設の専門店が苦戦を強いられた一方、食品中心のSMやマスク、消毒液などの特需が発生したドラッグストアは好調に推移している。

 第1四半期(3~5月期、4~6月期)の業績をみると、SM・ドラッグストアは大幅な増収増益となり、最寄品によって日常生活を支えていることの強さが改めて実証された。

 大手流通業は減収減益基調だが、業種業態のウェイトの違いによって、マイナスの幅が異なる。各社とも、今年度中はコロナの影響が継続するとみており、ニューノーマルの環境下で、新たな施策に基づく主力事業の活性化が求められる。

 業態別の売上概況として、休業・営業時間短縮を強いられた百貨店、大型SCは大幅減となり、巣ごもり消費を取り込んだSMは2ケタ前後のプラスとなった。

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