GSIクレオス、サステナブルな植物由来防腐代替成分「グリーンオクタンジオール」を初披露

週刊粧業 2021年5月17日号 21ページ

GSIクレオス、サステナブルな植物由来防腐代替成分「グリーンオクタンジオール」を初披露
 世界各国に原料サプライヤーを持ち、植物エキスを中心に天然由来の輸入原料を幅広く取り扱うGSIクレオスの香粧品部では、今回のCITE JAPANでサステナブルな植物由来防腐代替成分を筆頭に、SDGsやクリーンビューティのグローバルトレンドに合致する環境に配慮した化粧品原料を提案する。

 フランス・ミナソルブ社が開発した100%天然由来のペンチレングリコール「グリーンペンタンジオール」(COSMOS認証取得)は、農業廃棄物のサトウキビバガス(搾りかす)から抽出したエコな抗菌原料で、2013年の発売から受注数量が拡大し、現在はGSIクレオスの主力原料となっている。

 今展示会では、販売が好調なグリーンペンタンジオールを改めて紹介するほか、新たな植物由来防腐代替成分として、ココナッツオイルとRSPOの認証を取得したパーム油を出発原料とする100%天然由来のカプリリルグリコール「グリーンオクタンジオール」(同)を初披露する。

 「化粧品業界ではこれまで、防腐成分として石油由来の合成オクタンジオールが使用されてきたが、今回のグリーンオクタンジオールは合成のカプリリルグリコールと同じ抗菌効果のパフォーマンスを天然由来で実現し、恐らく国内でも初の原料となるだろう」(同社)

 新規原料ではこのほか、アスタキサンチンのソースとして産業用途で使用されるマイクロアルゲ(ヘマトコッカスプルビアリス)の未使用部分を有効活用した、スペイン・アルガクティブ社のアップサイクルスキンケア原料「アルガクティブアップリフト」を紹介する。

 また、フランス・バイオテックマリーン社が開発した植物幹細胞培養技術(セルトゾームテクノロジー)を採用し、環境に配慮しつつ植物に備わる栄養成分を丸ごと原料化したヘリクリスムストエカス由来の保湿原料「ハイドラクリスム」も初披露する。
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