花王は、コロナ禍において非接触でのカウンセリングサービスを提供する活動の一環として、パーソナルな眉メークアドバイスを提供できる、店頭でもオンラインでも使用可能なコーチングソフトを開発した。
ソフトを導入したデバイスを美容部員が活用することにより、顧客はデバイスに取り込んだ自分の顔画像上で、理想とする眉のイメージを美容部員とともに見出し、描き方やアイテムの使い方といったパーソナライズアドバイスを受けることができる。
顔に直接触れることなく、顔画像上で、描く・消す・調整するなどが自在のため、何度でも描き方や仕上がりなどのシミュレーションが可能だ。
まずは2021年10月中旬より伊勢丹新宿店ルナソルカウンターに導入し、順次ルナソルの一部店舗にて活用する。
今後は、多くの人が難しいと感じる眉メークの課題解決に向けた有効な手段として、美容部員の店頭活動やオンラインによるビューティセミナーなどで活用していく。
同社の調査では、眉メークにおいては「自然に描くこと」「左右対称に描くこと」が重視されているものの、眉を描くことについてメークの中で最も難しいと感じている人が多いことがわかった。
その理由として、眉は、長さ・太さ・角度などの形状、毛の密度・長さ、左右のバランスといった個人差が大きいため、一般的な眉メーク情報を自分に適用することは難しく、似合う眉や描き方がわかりにくいことや、アイテムの種類も多く、使い分けが難しいことが挙げられる。
そこで同社は、理想とする眉を実現できるよう、所属するメークアップアーティストの監修のもと、眉の状態に合わせてパーソナルなアドバイスを提供できるソフトを開発。カウンセリングブランドの美容部員が、コーチングツールとして活用することで、手軽で利便性のある自動測定によるものとは違った角度から満足度の高いサービスを提供し、顧客とブランドのつながりをより強固にしていく。
このシステムの導入により、実際に顔に触れてメークをするのと同じような眉メーク提案が非接触でも可能になる。
具体的には、美容部員がデバイスで顧客の顔画像を撮影すると、デバイス上に眉テンプレートが自動表示され、長さ・太さ・角度などの形を、顧客に合わせてきめ細かく調整できる仕様になっている。
そのためどのような眉も提案可能で、顧客は美容部員との対話を通じて、画像を確認しながら印象の違いを把握し、好みやより似合う眉の形を見つけることができる。
アイブロウアイテムには、ペンシル、リキッド、パウダー、マスカラといった仕上がりイメージの異なるタイプがあるが、今回、リアル感を追求し、各アイテムの特徴を再現した。
美容部員はデバイス上で、タッチペンひとつでアイテムや色を使い分け、描き方をアドバイスすることができる。
顧客は自身の顔に実際に眉メークしたかのように、仕上がりイメージの違いまで繊細に感じ取りながら自分好みの眉に仕上げるメーク方法を学べる。