アルビオン、研究・生産体制の強化で真摯なものづくりを進化

週刊粧業 2021年10月25日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 魅力ある化粧品の開発には手間暇をかけることが重要
  • 北は白神、南は沖縄まで研究所を戦略的に配置
  • 生産力の向上と品質強化を両立することが重要
  • 植物研究のさらなる進化と先端技術の応用を推進
  • 物流・SCMとも緊密に連携し生産から販売までDX化を推進
アルビオン、研究・生産体制の強化で真摯なものづくりを進化


物流・SCMとも緊密に連携し
生産から販売までDX化を推進

 ――ものづくりにおける中長期ビジョンを教えてください。

 多治見 今後はAIやロボット、IoTなど最先端技術を工場に取り込んでいくことの重要性がますます高まると考えています。その推進に向けて昨年3月には、技術開発課を立ち上げ、技術者の育成を進めています。

 今年度は人型ロボットを導入済みで、AIによる外観検査ラインの導入も進めているところです。

 中長期的には、高級化粧品に求められる要求レベルが一段と高まることが予想され、ものづくりにおいてもより高度化・複雑化することが避けられないと考えています。また、市場の変化もますます激しくなることが予想されます。

 世の中の変化に柔軟に対応していくには、DX化を視野に入れていく必要があります。物流・SCMとも連携を図りながら、生産から販売までのフローを最適化することで、コスト削減やオペレーションの簡素化・効率化を図っていきます。 

 今後も、第一生産棟では少品種大量生産、第二生産棟では多品種少量生産という形で、2つの生産体制で進めていきます。

 アルビオンらしさの推進ということでは、SDGsへの取り組みを強化していきます。まずは自然環境に負荷を与える可能性のあるものは徹底的に排除していきます。廃棄物を少なくするのはもちろんですが、今後は再生可能エネルギー、クリーン電力を積極的に取り入れていきます。また、これまで廃棄されていた排水を空調の熱源として取り込むなど、用途に応じて再利用することで、地球環境の保全に貢献していきます。

 生産設備の稼働状況に応じて、施設内の照明・空調・換気の最適制御を行うシステムの導入も進め、省エネルギー化を実現していきます。2030年に向けたロードマップを現在作成しており、COの削減計画を具体的に目標数値に落とし込んで取り組んでいきます。
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