東色ピグメント、矢板新工場に新棟が竣工

週刊粧業 2023年2月27日号 12ページ

カンタンに言うと

  • 中期経営計画で繋がりの変革を図る
東色ピグメント、矢板新工場に新棟が竣工
 メークアップを主軸にOEM事業を手掛ける東色ピグメントは、2022年度の業績を前年比約2ケタ伸長と予測している。昨年11月には矢板工場に新棟が完成し、さらなる生産能力の向上が期待される。

 代表取締役社長の鴫原靖宏氏に話を伺った。

 ――22年度の業績はいかがでしょうか。

 鴫原 約110%の伸長になると予測しており、コロナ禍以前の業績に近づいている。国内はまだ戻りきってはいないが、規制緩和が比較的早かった海外からの受注と、TP事業(オリジナル粉体原料)でカバーした形だ。

 ――中期計画についてお伺いします。

 鴫原 現在、当社は72期(22年4月~3月)を迎えており、前期からの中期経営計画「コネクト75」では、社内外の繋がりの変革を図っている。

 DXという言葉が一般化したが、当社では「これまで活用できていなかった社内外のデータを無駄なく活かす」と定義しており、実現に向けて、社内外の繋がりの再構築に取り組んでいる。

 一例として、現在後継の生産管理システムの選定に着手しており、再度要件定義から検討を行っている。

 また、昨年11月には、矢板工場に新棟が竣工し、すでに生産を開始している。新棟は、10年後の環境にも対応できるように、生産能力の向上に加え、次世代を意識した環境設計を行った。

 新棟には新たな設備を導入し、さらに宇都宮工場から設備移設を行う。その後宇都宮工場ではリノベーションを行い、メークアップを中心とした新規設備を導入する。これにより生産能力は両工場を合わせ従来に比べ2.5~4倍となる。

 生産スペースは思い切って余裕を持たせた。今後さらに自動化・省人化を進めるために、予めそのスペースを確保した。単位面積当たりの生産数量という考えも重要だが、それだけでは効率向上は難しい。

 新棟ではワークライフバランスにも配慮し、食堂や更衣室も快適さを追求した。さらに化粧品を作る工場としてパウダールームを設置した。プライベートではなく職場内のオンオフを明確にすることで、働く方々の意欲を向上させ、必要な人材に継続的に働いてもらうことに繋がる。
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