JTS、機能性原料や中国対応原料を展示

週刊粧業 2023年5月15日号 23ページ

JTS、機能性原料や中国対応原料を展示
 JTSは、自社開発原料や大学・他社との共同開発原料を豊富に取り扱い、近年は中国市場向けやSDGsなど、様々な原料ニーズに対応している。

 5月17日から開催される「第11回化粧品産業技術展」では、「ラクトソーム55」や「ナイアシンアミドPC」などトレンド感のある原料を揃え、効果別に展示する。「ガラクトリズム」「北海道産生プラセンタ タイプK」「HA-Zn(ヒアルロン酸亜鉛)」の3原料については、技術発表で詳しく紹介する。

 「ガラクトリズム」は、酵母ガラクトミセスが持つ力を最大限に引き出すため、培地で発酵するのではなく、北海道産の白樺樹液で発酵させた機能性原料で、肌細胞を賦活化し、肌の弾力性向上やキメの改善、皮脂のバランスを整える働きなど様々な効果が認められている。マルチな効果を発揮するコスパの高い発酵原料として紹介を進める。

 「北海道産生プラセンタ タイプK」は、北海道サイエンスラボ社の独自技術である非加熱殺菌により、グロースファクター(細胞成長因子)やアミノ酸、タンパク質、ビタミンA、C、Eなどの美容成分を豊富に含んでいる。グロースファクターは、EGF、FGFの他にIGFとTGFも含む。また、プラセンタは通常、水を使用してエキスを抽出するが、同品は、敢えて水を使わずにエキスを抽出する技術を用いて高濃度なプラセンタに仕上げている。

 東京工科大学との共同研究では、生プラセンタの中に細胞間の情報伝達機能を持つ「エクソソーム」が多く含まれていることを立証した。エクソソームを多く含むため、美容成分を必要とする細胞へ届け、メラニンの生成抑制(美白)や肌の再生、抗酸化、細胞分裂の活性化など様々な美肌効果が期待できる。

 エクソソーム関連では現在、大学と共同で天然植物由来のボタニカルエクソソーム(仮称)も開発中だという。年内発売に向けて開発を進めていく。

 「HA-Zn(ヒアルロン酸亜鉛)」は、医薬品分野でも応用されているヒアルロン酸および亜鉛の両方の特性を備えた安全性の高い機能性原料で、中国化粧品名称も取得している。ヒアルロン酸の保湿性、弾力性、ダメージケアに加え、亜鉛の抗酸化、鎮静、抗菌、皮脂抑制効果を持ち、近年需要の高い毛穴ケアにも効果的な原料である。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > JTS、機能性原料や中国対応原料を展示

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop