日本精化、リン脂質の認知拡大を図る

C&T 2023年3月15日号 76ページ

カンタンに言うと

  • 長期ビジョンを策定しESG経営を推進
日本精化、リン脂質の認知拡大を図る
 日本精化では、柱の1つである「リン脂質」を中心に、時流を的確にとらえた提案を行っている。直近では「リン脂質」の特設ページをオープンしており、業界内でのさらなる存在感の向上を図る。

 サステナビリティにも注力し、長期ビジョンとして制定している「NFC VISION 2030」内でも、「『キレイ』のチカラでみんなを笑顔に」をカンパニーステートメントとして掲げ、サブコンセプトとして地球、社会、未来の3つの「キレイ」をお手伝いすることを宣言し、様々な活動に精力的に取り組んでいる。

 日本精化・香粧品事業本部では現在、柱の1つとして「リン脂質素材」を掲げている。コロナ禍の影響で「おうちケア」に力を入れる消費者が増加したことで、従来では主に高価格帯の化粧品で使用されてきたリン脂質素材も裾野を広げた提案を行っている。

 その中でも天然乳化基剤の「Phytocompo」シリーズ、天然リポソーム基剤の「Phytopresome」シリーズの2シリーズの提案に注力している。両シリーズともにセラミドなど配合が難しい成分を複合化した製品を多く取り揃え、簡便な操作での取り扱いを可能にしている。

 「Phytocompo」シリーズは植物由来の水添レシチンとフィトステロールの天然保湿成分のみで構成されている乳化剤で、液晶乳化法によりHLB値を調整する必要がなく、あらゆる油剤をO/W乳化することが可能だ。

 「Phytopresome」シリーズはフィトステロールと水添レシチンの複合体で、独自技術によって水添レシチン、ステロール、及びセラミド等の難溶性成分を分子レベルで混合し、安定なリポソームを、ホモミキサーなどの一般的な機器を使い容易に調製することが出来る。

 さらに、リン脂質のリーディングカンパニーである同社は現在、自社HP内にリン脂質をわかりやすく解説した特設ページを開設している。

 一般消費者を含め、日本精化を取り巻く全ての人にリン脂質の認知度を向上させ、化粧品メーカーからより使われやすい素材へと導く意図があるという。

 そのため、あえてまだ入社歴が浅く、リン脂質への理解が比較的深くない社員を中心に作成したといい、リン脂質への理解が浅い一般生活者でも、楽しくかつ、わかりやすく「リン脂質の秘密」について学ぶことが出来る。

 「リン脂質を使うためには知識が必要なので、化粧品開発者の視点では使いづらいイメージも少なからずあるのが現状だ。特設ページを通して、リン脂質の認知度や理解が進むことで、さらなる拡販を図る。『リン脂質といえば、日本精化』と化粧品業界内でより一層周知されることを目指していく」(同社)

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