肌が必要とする美容成分をダイレクトに届ける「溶解性マイクロニードル」の研究開発と製造販売を手がけるラパスジャパンは、今後のさらなる成長に向けて「製造の安定化」と「海外展開強化」を進めている。
具体的な取り組みについて、権有利(グォン・ユリ)社長に話を伺った。
――特集テーマ「アフターコロナ、我が社はこう変わる」について、貴社の見解をお聞かせください。
権 製造面では、コロナ禍で急激に生産量が増減した経験を踏まえ、工場全体の自動化によって予測が難しい生産量への対応を柔軟に行える体制づくりを進めている。
業務が属人化すると、製造の安定化に大きな影響を及ぼしてしまう。そのため現在、生産ラインの拡充とともに、包装ラインに至るまで工場全体の自動化に向けた設備投資に取り組んでいる。
また、最近ではパッケージの改良による脱プラへの取り組みを推進しており、環境に優しい素材へのシフトやプラスチック使用量の削減にも力を入れている。
――貴社では今後、どのような取り組みを推進してきますか。
権 これまでは、自社ブランド(アクロパス)とOEM・ODMともに国内市場を中心に展開してきたが、今後の事業拡大を見据えて人口減少が進む日本以外で新たな取引先を開拓していくことが重要になってくる。
自社ブランドは既に、マレーシアやシンガポール、香港などのアジアに加えて、アメリカやヨーロッパでも着実に販路を拡大している。
今後は海外に展開する日系のドラッグストアやバラエティショップでの取り扱いを広げていき、メイドインジャパンの高品質なマイクロニードル化粧品パッチを世界へアピールしていく。
OEM・ODMでは現在、ヨーロッパの大手メーカーとの商談が進んでいる。
また、先月出展した「第14回化粧品開発展」では、海外から数多くのお客様が当社のブースに足を運んでいただいたので、これを機に新たな取引先を開拓していきたい。
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この記事は週刊粧業 2024年2月26日号 9ページ 掲載
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