マンダム、第3四半期は海外事業が牽引し6.5%増収

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マンダム、第3四半期は海外事業が牽引し6.5%増収

 マンダムの2011年3月期第3四半期連結業績は、売上高が前年同期比6.5%増の441億2500万円、営業利益が3.7%増の55億8700万円、経常利益が2.2%増の58億5200万円となり、インドネシアを中心とした海外事業が牽引するかたちで好業績を維持している。四半期純利益は、第2四半期における過年度法人税などの計上により、11.8%減の27億8300万円となった。

 好業績を牽引した海外事業の中でも、売上比率の高いインドネシアでは、現地ブランド「ピクシー」で展開する女性化粧品が順調に売上げを伸ばしたことや、中東のドバイ向け製品の輸出高が増加したことにより現地通貨ベースで売上高が拡大したほか、円換算額も増加したことから売上高が19.3%増の98億8000万円と大幅に伸長した。営業利益も増収による粗利益の増加額が積極的な販促費の投下をカバーするかたちで、6.6%増の10億5400万円と好調に推移した。

 中国のほか、インドネシアを除く東南アジア各国などで構成する「海外その他」の業績も、一部地域を除いて現地通貨ベースで成長を維持したことに加え、円換算額も増加したことにより売上高が13.9%増(52億300万円)、営業利益が38.6%増(8億400万円)と大きく前進した。

 この結果、成長戦略の一環として強化している海外事業は、インドネシアと「海外その他」を合わせた売上高が150億8300万円となり、売上高比率も3.2P増の34.2%まで高まった。

 一方の国内売上高も1.6%増の290億4100万円となって増収を維持した。主力ブランド「ギャツビー」の中でも、洗顔料や各種スキンケア製品、ペーパー商材、デオドラント剤などで構成する「フェイス&ボディ」分野の好調ぶりが目立ち、他の既存ブランドの伸び悩みをカバーした。営業利益は、販売促進費や広告宣伝費の積極投下により2.3%減の37億2800万円となった。

 通期では、売上高を6.4%増の578億円、営業利益を10.8%増の59億5000万円、経常利益を5.0%増の60億円、当期純利益を0.3%増の28億1000万円に設定。第3四半期までの好調な流れをキープし、業績予想の達成をめざす。

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