ファンケルの2011年3月期連結決算は、売上高937億8900万円で対前年比5.8%減、営業利益71億1700万円で同22.3%減、経常利益66億6800万円で同27.4%減、当期純利益は28億4900万円で同33.8%減となった。経常減益に対し当期純利益の減少幅が大きくなった背景として、関係会社株式評価損5億9800万円や災害による損失8100万円を計上したことなどが影響した。
5カ年にわたってアイテム編成のアキレス腱だった「栄養補助食品関連事業」の売上高が増収(2.4%増)に転じた一方で、主軸の化粧品売上高は476億7800万円で対前年比4.3%減と振るわなかった。
ブランド別では「ファンケル化粧品」が374億5300万円で同3.2%減と看板商品に求心力低下が見えるなか、シーズンを通じヒット商品の存在を欠いた。また、当期に低迷打開を賭けていた「アテニア化粧品」は人気商品を生むも全体の底上げには足りず、87億8900万円で同7.2%減と期首の目論見が皮算用に終わった。
また、化粧品のチャネル別売上高に目を転じると構成比(51.1%)が最も高い通信販売が243億7400万円で前年同期比5.4%減だったほか、店舗販売は153億6100万円で同6.5%減となっている。このほか「卸」は同11.7%減と2ケタの落ち込みとなった一方で、アジアに向けた「海外」は同12.7%増だった。
化粧品事業単体の収支は、営業利益が70億9700万円で対前年比5.6%減となり、アテニアの新製品発売に際して増加したマーケティング費用が減収と重なった。
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この記事は訪販ジャーナル 掲載
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