化粧品業界の中で、唯一成長を続ける通販チャネル。近年の異業種企業の参入を始め、国内大手制度品メーカー、外資系メーカーが通販市場に本格参入するなど、めまぐるしい変化を続けている。
そこで今回は、「通販市場全体の動向」「Webマーケティングの動向」「顧客の育成手法」など通販チャネル特有の最新動向を調査・分析した。
化粧品の販売チャネル別の市場規模推移については、小売ベースで全体が2兆1417億円(2010年見込み、富士経済調べ)となっているが、通販チャネルのみが唯一、成長が続いている。今後、通販をどう伸ばすかが化粧品各社にとって重要な販売戦略テーマとなっている。
化粧品総市場は微減だが、通販化粧品市場は右肩上がりの見込み。他流通ルートと比較して、今後も高い成長が見込める。実際、2009年には景気の悪化に伴う個人消費の落ち込みや単価の下落の影響を受け、総市場は前年比92.2%と激しい落ち込みをみせたが、通販化粧品市場は107.0と堅調な伸びを示した。
化粧品通販をグループに大別すると、「外資系企業」「国内大手企業」「通販主体企業」に分けることができる。
外資系企業では百貨店ブランドによるネット通販の強化、国内大手企業ではネット通販参入準備・子会社Webマーケ強化、通販主体企業では通販を基盤とした多チャネル化が進む。このように、「通信販売」というチャネルに対してWeb中心に新たな販売戦略を展開する企業が増える一方、通販主体企業の多チャンネル化が進んでいるというのが現状だ。
「通販コスメ市場動向調査」(パワーポイント風PDF)では、そのほかにも「外資系企業の動向 まとめ」や「上位10社ポジショニングマップ」「通販における新規開拓、既存フォロー使用媒体」「Webマーケティングの変化と今後の展望」について触れているので、是非ご一読ください。
※2011年化粧品業界基礎データはコチラ→http://special.syogyo.jp/products/detail.php?product_id=190
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