容器商社のケイズ、海外ルート活かした先取り提案で機動力

週刊粧業 2012年2月20日号 12ページ

カンタンに言うと

容器商社のケイズ、海外ルート活かした先取り提案で機動力

 容器商社のケイズ(本社=石川県金沢市)が、独自の海外調達ルートを活かした機動力を増幅して提案メニューを拡大している。

 営業の前線で顧客対応と調達の両面に係わるファン ジョンホ東京営業所長によると、最近に見るメーカー・本舗の容器に対する要望のトレンドは、「『エコ』や『簡便さの追求』を中心に、常に新しいものを探す傾向が高まっている」といい、同時に「景気を反映した部分では、低コストでシンプルな容器が好まれている」と説明している。

 また、東日本大震災が引き起こした消費マインドの落ち込みは依然として回復の途上であることから、ファン所長は「お客様から従来のような大型の注文は出ない」としたうえで、「充実した中身を少ロットで出そうという要望に、当面で対応していくことが肝心」だと営業政策面の心掛けを語っている。

 2011年の商況を振り返ると、精度の向上を待って春先に海外製ポンプを確保したところ、東日本大震災の影響で国内製ポンプの流通が一時的に混乱。偶然性といえるタイミングのなかで、調達難に泣くメーカーの急場を救って歓迎を受けた。

 以降、同社ではポンプの引き合いが増大している。

 さらに、この先に推していきたい新商材に得意の「エアレス」を活かしたチューブがある。「ダイヤカット」と呼ぶキャップの加工で外観の特徴をつけ易いという同商品は、衛生面の優位性も相まって海外で人気が高まり始めているという。

img1211_2.jpgのサムネイル画像  このほか、新規性のメニューとして、環境負荷軽減に貢献できる紙管容器の提案を始める。外枠を覆うパーツが紙製の同容器は、「独特なマットの質感が好評」(ファン所長)であるほか、「エコサート」に合致しそうな容器の印象に、事前商談の段階から社内外の期待が高まっている。

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