岩瀬コスファ、天然由来原料でありながら合成原料と同等の高機能性を実現

週刊粧業 2024年5月13日号 5ページ

岩瀬コスファ、天然由来原料でありながら合成原料と同等の高機能性を実現

 岩瀬コスファは、代替素材原料として「SymDiol68 green」と「PemuPur START polymer」を提案する。

 「SymDiol68 green」は1,2-ヘキサンジオールとカプリリルグリコールを混合した原料で、単体で使用するよりも併用した場合の方がより保湿効果や乳化の安定化、防腐効果などに寄与する。さらに常温では、1,2-ヘキサンジオールは液体、カプリリルグリコールは固体だが、同原料は液体になっているため、製造工程を簡略化できる。

 同原料は、2003年から販売されている「SymDiol68」の100%自然由来原料として2023年に発売された。化学的に同一であるため、保湿力や防腐力といった性能も同一という。処方化に関しては、スキンケアやヘアケアなど様々な製品に使用することができるため、在庫原料の削減につながる。また、COSMOS認証を取得し、ヴィーガンにも対応しており、世界中で使用可能だ。

 天然由来高分子乳化剤「PemuPur START polymer」は、「地球環境に優しいだけでなく、肌にも優しい」をコンセプトとしており、国内市場でも多数の実績を誇る高分子乳化剤「Pemulen」の天然バージョンと位置づけられ、クイックブレイクとフレッシュな感触をもたらし、低配合量で優れた安定化能力を有する。

 10%から50%までのオイルを配合した場合にも低粘度を維持し、「Pemulen」と同様の軽い付け心地を実現する。持続可能性という点では、96%という高い自然由来指数、易生分解性、ヴィーガン認証を持つ。また、コールドプロセスが可能のため、製造時のエネルギー削減にもつながる。

 「自然由来の原料を使う動きが進む中で、サステナブルでありながらも従来品と同等の高機能性を有する原料は、今後さらにニーズが高まっていくだろう」(同社)

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