日光ケミカルズ、高親水化レシチンで保湿と刺激緩和の2グレードを紹介

週刊粧業 2023年12月4日号 6ページ

カンタンに言うと

  • 大豆搾りかすを活用
日光ケミカルズ、高親水化レシチンで保湿と刺激緩和の2グレードを紹介
 日光ケミカルズは高親水化レシチンを重点製品と定め、販売を強化している。化粧品原料として広く知られる水添レシチンとは異なり、親水化のために水酸化したレシチン誘導体であり、水への溶解性が高い。

 保湿剤としての効果に優れた「NIKKOL レシノール WS-50」、乳化・可溶化作用をもつ「NIKKOL レシノール SH50」の2グレードを提案している。

 2品は大豆油を製造する際に発生する搾りかすを用いた原料で、中国化粧品原料提出コードの登録やRSPO認証取得済みであることから、グローバル展開を見据えた化粧品にも対応できる。

 長年販売を行ってきたが、製造拠点である日本サーファクタント工業の工場設備強化に伴い、安定的な供給体制が整ったことで、リバイバル原料として紹介しているという。

 なお、レシチンはリン脂質組成の違いにより異なった性質を示す。構成成分としては、ホスファチジルコリン(PC)のほか、大きな構造の親水基をもち、保湿効果の高いホスファチジルイノシトール(PI)、活性成分を角質層に貯留させる効果が高いホスファチジルエタノールアミン(PE)がある。

 NIKKOL レシノール WS-50はPIとPEの含有量を高めたもので、角質層を常に正常な状態に保つことを目的に開発された。乾燥した皮膚に水分を与える保湿剤としての効果に優れ、エモリエント効果がある。また、安全性が高いことからも肌荒れ改善製剤に非常に適したレシチンといえる。

 さらに、水に溶解するため、ローションや美容液などの製剤におすすめだ。

 NIKKOL レシノール SH50はPC含有量が高く、水に容易に溶解し、乳化・可溶化などの界面活性能を有する。不飽和部がほとんど残っていないため酸化されにくい。

 化粧品においては、感触改良剤としても使用できるほか、洗浄剤などに対する刺激緩和剤としての効果も期待できる。

 「国内では当社でのみ製造している原料で、医薬部外品にも対応している。今後も、保湿や感触改良、刺激緩和など、ニーズに合わせて使い分けができる2つの高親水化レシチンの販売を強化していく方針だ」
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