他業界と比較しても、膨大なアイテム数があることで知られる化粧品にとって、ブランドや商品のイメージを形づくるキャッチコピーは重要な要素となっている。その僅かな差異が、消費者の機微に触れるかどうかで、売れ行きが左右されることもある。
さて、そのキャッチコピーをテーマに行った調査では、まず“画期的”“当社独自の”などのフレーズに対する消費者の考えを分析した。
最も回答率が高かったのは、「それなりの新しい工夫は認めたい」という好意的な意見だった。数値は36.2%となっている。しかし、僅差の34.2%で「少しは違いはあるかもしれないが、大げさだと思う」が続いたほか、4人に1人が「言葉だけで大した違いはないと思う」と回答していることから、懐疑的な見方が根強く存在することも明らかになった。「その通りだと思う」は僅か5.8%にとどまり、消費者が厳しい視線を向けていることもわかる。
キャッチコピーの変更後に販売を急激に伸ばした例としては、「24hコスメ」(ナチュラピュリファイ研究所)がある。
それまでは、“100%天然由来”といったフレーズでブランド展開をしてきたが、その後“24時間落とさなくてもOK”というキャッチコピーに軌道修正したところ、驚異的なスピードで売上げを積み重ねていった。
こうした成功例は数少ないとはいえ、「24hコスメ」の躍進は、キャッチコピーの重要性を物語っているといえるだろう。
気になる言葉で最上位にランクインしたのが、「毛穴の開き」(69.2%)だったのはやや意外な印象だ。3年前の調査でも上位に位置していたが、この間に注目度がさらに上昇したことになる。
その後に続くのは「シミ」「紫外線」「美白」「乾燥」「保湿」で、いわば“王道”の悩み・ニーズが挙げられ、いずれも過半数を超える回答率となっている。(記事全文・アンケート詳細はこちら)
【イメージ・キャッチコピー(質問事項)】
Q1)“画期的”“当社独自の”などのキャッチコピーやフレーズについて(複数回答あり)
Q2)化粧品に関する言葉でとても気になるものは?(複数回答あり)
Q3)次のうち、あこがれる肌は?(複数回答あり)
Q4)美容や健康のために実行している、または関心がある分野は?(複数回答あり)
Q5)化粧品業界のイメージ(複数回答あり)
【調査概要】
調査協力:株式会社マクロミル
サンプル抽出方法:株式会社マクロミルが保有するネットモニタからランダムに抽出
対象エリア:全国
調査対象者:20~39歳の女性
対象者割付:女性/20~24歳、女性/25~29歳、女性30~34歳、女性35~39歳(各103サンプル)
【PDFダウンロード】化粧品アンケート(イメージ・キャッチコピー)」検索結果はこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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