独立行政法人青森県産業技術センターはこのほど、国立大学法人弘前大学医学部が30年間研究してきた美容・健康成分「プロテオグリカン」に関する第1回カンファレンスを開催し、弘前大学の加藤陽治副学長と中根明夫副学長がプロテオグリカンの開発ストーリーとその機能性、最新の研究成果について講演した。
プロテオグリカンは、皮膚や軟骨に豊富に存在するタンパク質(プロテイン)と多糖(グリカン)の複合体の一つ。ヒアルロン酸やコラーゲンと同様に、身体組織の細胞外マトリックスを形成している機能性成分で、販売元となっている化粧品・健康食品原料メーカーの一丸ファルコス(本社=岐阜県本巣市)が行った評価試験では、抗炎症作用や細胞増殖促進作用、軟骨再生促進作用、骨代謝異常改善作用、保湿作用が確認されている。
佐藤雅秀青森県商工労働部次長は開会の挨拶で、「サケ鼻軟骨は氷頭(ヒズ)と呼ばれ、サケが獲れる地域では郷土料理として食されている。青森で引き上げされるサケの鼻軟骨には、他のプロテオグリカンとは異なる機能性が見られるのが特徴。研究当初は成分抽出が難しく、1g3000万円と非常に高価だったが、弘前大学と角弘との産学連携により、サケの鼻軟骨から効率よく、高純度で抽出する技術を共同開発し、産業用での使用が可能になった」と開発経緯を述べ、前述の研究成果から「化粧品や健康食品分野では、コラーゲンやヒアルロン酸に代わる新素材として、アンチエイジング効果を期待している」と語った。
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