化粧品業界、メーカー各社でソーシャルメディア(SNS)によるPR戦略が過熱

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化粧品業界、メーカー各社でソーシャルメディア(SNS)によるPR戦略が過熱

 フェイスブックやツイッター、ミクシィなど「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」が急速に浸透している。それらを総称して〝ソーシャルメディア〟と呼ぶ動きも見られ、テレビや新聞、雑誌、ラジオ、さらには台頭著しいインターネットに次ぐメディアとしての存在感を高めている。

 近年、メディアの勢力図が大きく変化するのに伴い、メーカーのマーケティング戦略も姿を変えてきた。最近では、ブログやクチコミなど第3者の情報を重宝する消費者が増えている実態がある。

 そうした動きの中で、メーカーのマーケティング手法に新たな風を吹き込んでいるのがSNSと言えそうだ。 

 最大の特徴は、何といっても〝双方向性〟にあり、メーカーにとっては少額のコストで顧客とのコミュニケーションを図れる利点がある。

 ただ、SNSの効果的な運用で爆発的な宣伝効果を生み出すのは難しく、「補完」の役割に徹しているのが現状だ。

 また、実際の購買行動や売上拡大につながっているかどうかを測定することも、各社が抱える課題となっている。

 それでも、「無視できない」(メーカー関係者)という点で各社の意識は一致している。大手から中小メーカーまで、SNSに対する13社の現在の取り組みと今後の動きをまとめた。

ソーシャルメディアによるPR戦略・掲載企業一覧】
◎資生堂~マジョリカマジョルカのファン拡大に急成長SNS「ピンタレスト」を活用
◎コーセー~雪肌精・ファシオのFBページ開設、キーワードは「消費者との絆」
◎ファンケル~目的の柱はファン育成と拡大、手探りでも確かな歩調で
◎マンダム~海外版Webサイトとフェイスブック、日本発のヘアスタイルに若者が熱視線
◎オルビス~導入から1年でファン数は2万8000人に、目標の10万人へ追加投資の考えも
◎ザ・ボディショップ~グローバルでSNSを強化、店舗との連動性も鍵に
◎ユニリーバ・ジャパン~「アックス」の販促キャンペーン、SNS重視で若年層へアプローチ
◎NSファーファ・ジャパン~コンテンツごとにアプローチ法を変え、「ファーファ」をより身近な存在へ
◎VC60バイオリサーチ~フェイスブックで「フラーレンコスメ愛好会」を展開
◎アライドアーキテクツ~ファン拡大やマーケティングを目的にFB用キャンペーンアプリの利用率上昇
◎シック・ジャパン~SNS活用した人気アニメとのキャンペーン、初動に大きな反響で店頭も活性化
◎ジャパンオーガニック~フェイスブックを5月に開設、導入期からファン獲得のステップへ
◎貝印~動画とサンプリングの連動策がWeb上で話題集める

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