日本国内におけるオーガニック化粧品認証機関・認証制度の最新動向

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日本国内におけるオーガニック化粧品認証機関・認証制度の最新動向

 化粧品業界では、ISOやオーガニックなどの認証取得を目指す企業が増えている。ISOでは品質マネジメントシステム(ISO9001)、環境マネジメントシステム(ISO14001)を取得するケースが目立つ。

 2007年に発行された化粧品製造に関するISO規格(ISO22716)については、日本化粧品工業連合会が自主基準GMPと同レベルであると判断している。

 オーガニック認証機関は「エコサート」(仏)、「BDIH」(独)、「ネイトゥルー」(白)、「デメター」(独)、「イチェア」(伊)、「ソイルアソシエーション」(英)、「OCIA」(米)、「ACO」(豪)などがあるが、日本は対応に遅れをとった感がある。

 国内ではオーガニック化粧品を製造するOEMメーカーが少なく、原材料メーカーも、オーガニック認証原料にどれほどの需要が見込めるのか判断が難しい状況にあるようだ。「無香料同様、大手化粧品メーカーもオーガニックに取り組まざるを得なくなるのではないか」(関係者)という指摘もある。 

 化粧品業界もグローバル化が進んだ。今後は化粧品や原料メーカーも海外進出を視野に入れ、国際認証取得を目指すことになりそうだ。欧州5団体(BDIH、エコサート、コスメビオ、ICEA、ソイルアソシエーション)では、2015年よりCOSMOS基準で新製品の認定を開始する。「オーガニックは昔ではなく未来のもの」(関係者)であり、持続可能な生活をもたらす特効薬として将来的には避けられない手段になるのかもしれない。

【記事掲載団体・企業】
◎エコサート・ジャパン~化粧品、原料メーカー各40社が申請・認定、2015年よりCOSMOS基準採用
◎BDIH日本事務局~企業のBDIH認証取得をサポート、「ビオファジャパン」でセミナー開催
◎ティアレ~拡大するオーガニック化粧品、課題は製造の受け皿充実化
◎ビューローベリタスジャパン~Webを使った認証サービス開始、時間と手間省き、低価格で提供
◎日本オーガニックコスメ協会~造語「オーガニックコスメ」を輩出、オーガニックコスメの基準策定も
◎日本薬事法務学会~今春「ネイトゥルー」の審査業務開始、日本製品のスムースな認証をサポート

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