ライオンはこのほど、雨水の有効活用に対するアイデアを全国の小・中学生から募集した「雨活アイデアコンテスト2013」の表彰式を平井事業所にて開催した。同コンテストには、4部門計5738点(作文部門1092点、ポスター部門808点、自由研究部門79点、スローガン部門3759点)の応募があり、当日は最優秀作品の受賞者9人が招かれた。
表彰式で挨拶に立った西山潤子CSR推進部長は、「皆さんが普段使用されているハミガキや洗剤などの製品は、水と大変関わりが深い。しかし、地球上にある水は97.5%が海水で、さらに北極と南極の氷を除くと本当に私たちが生活で使用できる淡水は0.8%しかないのが現状だ。このコンテストは、小・中学生の皆さんに水の大切さを考えるきっかけにしてもらうことを目的としており、今年で3回目を迎えた。表彰式終了後は、ライオンの開発業務の中心を担う平井事業所で実際に製品や技術に触れてもらい、開発の現場を直接見ていただくことで、当社のファンになってもらいたい」と述べた。
作文部門では、雨に濡れると傘に模様が浮かび上がる技法をオフィスビルや家の外壁にも応用し、企業広告や防災情報として活用するという斬新なアイデアで審査委員を魅了した「雨の日は顔を上げて」(中学1年生)をはじめ、「雨水活用大作戦」(小学3年生)、「我が家の工夫」(中学1年生)が選ばれた。
ポスター部門では、雨が降ると村全体が元気になるという発想が絵全体に溢れた「雨フレ村」(小学2年生)、水の特性を繊細な印象と丁寧な表現で表した「雨は命の源」(中学2年生)が選ばれた。
自由研究部門では、雨が降る音を音楽に転換するアイデアが特徴の「雨で心をなごませる音をつくろう」(小学2年生)、雨の集め方を工夫し、効率の良い方法をまとめた「雨と一緒に暮らしちゃおう」(中学1年生)が選ばれた。
スローガン部門では、「雨水は りっぱな資源 地球の宝」(小学6年生)、「雨水で育む エコの芽 自然の芽」(中学2年生)が選ばれた。
最後に、特定非営利活動法人「雨水市民の会」の山本耕平理事長は、「このコンテストで意図していることは、水を大事にしようということ。これまで雨と一緒に日本人は暮らしてきたが、日本の都市はアスファルトで覆われ、都市部ではヒートアイランド現象などの問題が起きている。今年3月には、国会で雨水利用推進法と水循環基本法の2つの法律が成立し、今後は国を挙げて雨水を上手に活用していく時代となる。『雨活』という言葉はまだ辞書には載っていないが、近い将来はこの言葉が国内で広く認知されていくだろう。本日ここにいる雨活キッズの皆さんには、今後も雨水活用に関心を持ち続けてもらいたい」と挨拶した。
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この記事は粧業日報 掲載
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