企画・販売の立ち位置で入浴剤「スパークリングホットタブ薬用重炭酸湯」(30錠入・2500円)などを展開しているホットアルバム炭酸泉タブレットは、インターネットを媒体にした会員制B to Cと代理店を介した普及の両輪で愛用者基盤の構築を進める中、最近は愛用者が愛用者を生む構図が生まれて販売数量が急騰している。
重炭酸泉の生みの親として同社を切り盛りしている小星重治社長によると、これを扱い始めた2010年以降の業績推移は年次で「2000万円から6000万円となり、2014年3月期は2億円くらいだった」というもので、いわゆる「倍々」を越えるペースで進捗している。
帝国データバンクによる同社の2014年3月期売上げは1億9400万円となっている。売上増大に拍車がかかっている今期、同社長はさらに「(売上げは)10億円近く行くと思う」との見通しを明らかにしている。
この見通しが現実化した場合、同数値は目指す総市場規模に対し比率が「1%程度」(小星氏)になるという。
小星社長が重炭酸泉の普及・啓蒙に並でない心血を注ぐ背景には、二つの伏線がある。経歴をさかのぼると写真のコニカ(当時)に42年間にわたって勤務していた小星氏には、「私はコニカ大好き人間」と明言する愛社精神の持ち主だったことから、効率化の一環で2006年にフォト・カメラの終了を打ち出した際は経営陣に「(本尊を)捨てるとは何事だ」と噛み付いたエピソードの持ち主だという。
以降、小星氏はコニカのOBとして同社の経営資産を継承しようと志す中で現在の前身ホットアルバム社を2006年に立ち上げると、写真を復元する独自技術「きれいカメラ」を開発して発明家の面目躍如を果たすと同時に、自らの法人を通じて社会と係わる道筋を整えていた。
一方で、小星氏がコニカ在籍中に生み出していた重炭酸泉は、普及を託された第三者がトラブルに巻き込まれる格好でコニカの製造部門に未払い金と在庫の山を積み上げる不測の事態となり、見過せなかった小星氏が「私が肩代わりすると決め、私が認可を取って私が普及させる」と腹を括って今日に至っている。
同商品は、重炭酸イオンや水素イオンに加えクエン酸の3成分による「トリプリイオンパワー」が特徴となっており、浴槽で入浴剤として使う方法のほか、専用のシャワーヘッドから溶剤を浴びる使い方もある。
「経皮毒に無警戒な石けん文化を破壊したい」と意気込む小星社長は、現状の販売量アップを横目に、重炭酸イオンの洗浄力やニオイ除去の働きに自信を深めている。
この記事は週刊粧業 掲載
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