2014年度も全カテゴリー伸長、
「男性化粧品」の伸び率が顕著に
矢野経済研究所は、日本における市場調査会社のパイオニアとして知られ、半世紀以上にわたって蓄積してきた国内産業の市場情報は多岐にわたる。さらに、中国・ASEANを中心としたアジア市場の調査分析にも精通している。
ファッション&リテールグループの浅井潤司上席マネージャーに、近年の国内化粧品市場の動向と2016年の化粧品市場の展望を聞いた。
――国内化粧品市場について、各カテゴリーの動向を教えてください。
浅井 当社で分類している「スキンケア」「メークアップ」「ヘアケア」「フレグランス」「男性用化粧品」について、2014年度も全カテゴリーで前年実績をクリアした。
具体的には、スキンケアが0.6%増の1兆771億円、メークアップが0.3%増の5114億円、ヘアケアが0.1%増の4251億円、フレグランスが0.7%増の281億円、男性用化粧品が1.7%増の1160億円で、全体では0.5%増の2兆3305億円となった。
スキンケアに関しては、美容液やスポットケア、UVケアに加え、昨年度はインバウンド消費が活況を呈し、特にフェイスパックが非常に好調だった。
フェイスパックは近年、1000円前後の大容量タイプが急増し、デイリーケアとして使用する消費者が増加傾向にある。
それに加え、東アジア(中国・台湾・韓国・香港)の地域では元々、フェイスパックの人気が根強く、土産品として購入されるケースが増えたことで、売上げが大きく伸びた格好だ。
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この記事は粧業日報 2015年10月23日号 3ページ 掲載
■8月の家庭用洗浄剤金額11.1%増、2カ月連続のプラス成長~合成洗剤、柔軟仕上剤が揃って2ケタ増、今年2番目に高い伸び率に■ユニ・リーバ第3四半期決算、9%超す増収~全セグメント、全地域で売上伸ばす■矢野経済研究所・浅井氏、2016年の化粧品市場を展望~2014年度も全カテゴリー伸長、「男性用化粧品」の伸び率が顕著に◎「インバウンド」「団塊ジュニア」「バブル世代」への対応が鍵に■上海中医薬...
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