近代化学、独自開発の新規原料を配合したOEMに注力

C&T 2015年12月15日号 63ページ

カンタンに言うと

近代化学、独自開発の新規原料を配合したOEMに注力
 カラーリング剤やパーマネント剤などのヘアケア関連を中心に、化粧品・医薬部外品のOEMを展開している近代化学では、原料からアイデアを提供できるOEMメーカーとして、独自開発したスリランカ発の新規原料を用いたヘアケアOEMに力を注いでいる。

 同社では、2015年6月に開催された第7回化粧品産業技術展(CITE Japan 2015)に出展し、独自開発したスリランカ原産の「シロダーラオイル」と「キングココナッツオイル」配合の化粧品OEMをブースで積極的に提案した。

 「シロダーラオイル」は、約5000年前にインド・スリランカで誕生した伝統医学、アーユルヴェーダの代表的な療法「シロダーラ」で使用される植物原料をベースに、スリランカのアーユルヴェーダ研究者が監修を行い、「タカサブロウ葉油」「ミロバラン果実油」など約30種類におよぶ植物オイルを組み合わせて化粧品用に処方開発したものだ。

 「シロダーラオイルはリラクゼーションと保湿に加え、細胞賦活作用が確認されている。OEMでは現在、洗い流さないアウトバスのヘアトリートメントなどを中心に毎月約1万本の受注を得るまでに拡大している。今後は2016年春頃を目途に、シロダーラオイルと別の新たな植物混合オイルを2種類追加する予定で、アーユルヴェーダをテーマにしたオーガニック・ナチュラル原料のラインナップをより一層拡充させていきたい」(岡部達彦社長)

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