日進化学、「消臭効果」を持つヘアケアを薬用タイプへ

C&T 2015年12月15日号 64ページ

カンタンに言うと

日進化学、「消臭効果」を持つヘアケアを薬用タイプへ
 エアゾール製品のOEMとして創業した日進化学は、1996年に液体充填を中心とした化粧品専用工場を設立し、化粧品の製造品目を増やしている。

 近年は、化粧品・医薬部外品の研究開発力の強化に取り組み、提案型OEMとしての歩みを進めており、直近では、天然由来の消臭成分「緑茶乾留エキス(チャ乾留液)」を主剤としたインバスシリーズを開発。2015年5月に開催された「第7回化粧品産業技術展」(CITE Japan2015)で初披露し、得意とする炭酸ガス含有化粧品とともに話題を集めた。

 独自開発のインバスシリーズでは、薬用ボディソープに続き、デオドラントシャンプー、トリートメントのヘアケア2品についても医薬部外品への格上げを目指し、申請中だ。

 開発技術部長である村木周作取締役執行役員は、「化粧品OEMとしては、業界に認知されはじめた2000年以降、徐々に受注が増え始め、今では年間生産数量ではエアゾール製品を上回るまでに成長した。しかしながら、化粧品分野は後発となるため、『他社と差別化できる何か』をしっかりと打ち出せる提案が必要だった」と、処方開発力の強化に向けて取り組んできた経緯を振り返った。

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