ナリス化粧品、女性の意識調査で30代と40代の差が浮き彫りに

週刊粧業 2016年10月17日号 16ページ

カンタンに言うと

ナリス化粧品、女性の意識調査で30代と40代の差が浮き彫りに
 ナリス化粧品はこのほど、30~60代の主婦2204人を対象に「年齢に対する意識」「メークやファッションに関する意識」について調査を行った。まず、自身の外見や気持ち、身体や体力に関して「実年齢と比べて若いかどうか」を質問したところ、実年齢より若いという回答が、「外見」(56%)と「気持ち」(64%)の双方で過半数以上を占めた。

 実年齢より若いと答えた外見年齢と気持ち年齢を、実年齢と比較した平均値では、「外見」がマイナス4.9歳、「気持ち」がマイナス7.7歳となり、女性は外見と気持ちを「若さ」の指標にしていることがわかった。一方の「身体や体力」について、実年齢より若いと感じている主婦は34%にとどまった。

 次に、自身の外見について「おばちゃんかどうか」を聞いたところ50~60代では6割~7割が「おばちゃん」と認識しているのに対し、30代は56.0%が「おばちゃんではない」と答えた。40代は約半数の48.9%が「おばちゃん」と認識していた。「おばちゃん」と呼ばれることに対して抵抗感があるかどうかについては、30代の62%が「(どちらかと言えば)抵抗がある」と答えたのに対して、40代は43.9%と半数に満たなかった。

 同社は、30代と40代の世代間に「おばちゃん」意識のボーダーラインが存在すると考察し、おばちゃんと呼ばれることに抵抗があると回答した30~40代主婦222人に対して、抵抗感がある理由について聞いた。

 30代(33.3%)、40代(29.7%)ともに「(おばちゃんと)呼ばれ慣れていないから」という理由が最も多かった一方、2位は世代によって異なる結果となった。30代が「おばちゃんだと思っていないから」(26.1%)、40代が「おばちゃんと認めたくないから」(23.4%)となり、30代と40代で「おばちゃん意識」の差が浮き彫りになった。

 また、子どもの友だちや甥・姪などから「おばちゃん」と呼ばれる割合について調査してみると、50~60代は4割以上だったが、30~40代は10%台にとどまった。代わりに、現在の30~40代主婦は4~3割が「○○ちゃん(子ども)のママ」と呼ばれていると答え、おばちゃんという言葉に対してネガティブなイメージが強まってきている。

 また、自身の幼少時代に近所の主婦をどう呼んでいたかを聞いてみると、おばちゃんと呼ばれることに抵抗感を覚える30代でさえ、5割以上が過去の同世代の主婦らをおばちゃんと呼んでいたことがわかり、この20~30年の間に「おばちゃん」という言葉の使われ方が大きく変化していると言える。

 そこで、おばちゃんだと思う外見や行動のポイントについて聞いた。外見では、過半数以上を占めた「だらしなく太っている」「服がダサい」に次いで「メークが古い・濃いなど時代に合っていない」(38.7%)が3位にランクインした。また「ノーメークで外出する」も18.5%を占めた。行動ポイントでは「並んでいる列に割り込む」「大きな声で話す」「同じ話を何度もする」が上位3項目に挙げられた。

 その「メーク悩み」については、何年も前から変わらない「ワンパターンメークになってしまう」(43.8%)、「自分の顔の特徴にあったメークがわからない」(38.9%)、「今の自分の年相応のメークがわからない」(32.5%)が上位3項目となった。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ナリス化粧品、女性の意識調査で30代と40代の差が浮き彫りに

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop