フレグランス特集、情緒を包み込む心の処方箋

C&T 2017年9月15日号 18ページ

フレグランス特集、情緒を包み込む心の処方箋
 並行輸入の解禁や化粧品売場の増加によってフレグランスを目にする機会は20年以上前に比べて確実に増えている。

 しかしながら市場規模がそれに乗じて急成長したとは言えないのが現状だ。ディスカウント販売が広がり、「世界で1番安い」といわれるまでになった日本だが、今一度フレグランスの原点に立ち返り、丁寧に売場を作り込むことで改めて魅力を再認識してもらう取り組みも始まっている。

 もはや成長の近道はなく、一歩ずつ着実に成果を積み上げていくことで、人々に香りの意義を伝えていくことになりそうだ。

 その手段はアナログからデジタルまで多岐にわたる。

フットワークの軽さを活かし
共感を呼ぶアプローチ施策を

 2016年のフレグランス輸入額は236億2000万円(前年比4.8%減)、出荷統計も38億1000万円(同6.3%減)とダウントレンドだった。

 「ペンハリガン」「メゾンフランシスクルジャン」「ミラーハリス」「パルファン・ロジーヌ」といったメゾンフレグランスは軒並み好調で、川辺では今秋に「ルガリオン」「アクアディパルマ」を新たに導入する。

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