小林製薬、動画を活用した「使い方」提案でブランド育成

C&T 2018年3月15日号 13ページ

小林製薬、動画を活用した「使い方」提案でブランド育成
 小林製薬が成長事業の一つに位置づけるスキンケア事業は、製品特徴がわかりやすいTVCMでブランド認知を高めつつ、クチコミやSNSなどのデジタルマーケティングを強化し、各ブランドの育成を図っている。

 中でも、発売65年以上のロングセラーブランド「マダムジュジュ」は、ユーザーの高齢化が進み低迷期が続いていたが、2015年頃からクチコミやSNSなどで若い女性から支持を集め、V字回復している。若い女性をターゲットに、2016年秋に若い女性が好む香りにこだわった「恋する肌」をアイテム追加し、翌年秋にはレトロブームを踏まえて復刻デザインを発売し、同年のブランド売上高は前年比約1.5倍に伸長した。

 このV字回復は、前述のレトロブーム渦中にマダムジュジュの昭和レトロ調のパッケージデザインが注目を集めたこともあるが、実ユーザーを獲得するに至ったのは、「これだけ塗り」という使い方提案が多くの女性に支持されたことが大きな要因だ。

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