資生堂、ワトソンズグループと戦略的提携

粧業日報 2019年6月3日号 1ページ

資生堂、ワトソンズグループと戦略的提携
 資生堂は、世界最大のドラッグチェーンであるワトソンズグループ(所在地=中国香港、以下「ワトソンズ」)と、戦略的提携を結び、今後共同で商品開発や社会貢献(SDGs)などの分野で取り組みを進めていくことを発表した。

 同社の研究開発力・ブランド力と、ワトソンズの保有する小売ネットワーク・消費者インサイトデータを融合させることにより、日本への興味や関心をさらに喚起させ、アジアを中心とする生活者に適した商品とサービスを提供していく。

 ワトソンズは、1841年に香港に設立されたH&BC分野で世界最大のドラッグチェーンで、25の国と地域で展開する12の小売ブランドのもと、1万5000の店舗を運営し、店舗とECサイトを合わせた年間の総客数は52億人を数える。

 資生堂グループ商品のワトソンズでの取り扱いは1987年に台湾でスタートし、現在はアジアを中心に10ブランド以上を展開。今年4月には、ワトソンズの独占販売により、敏感肌向けスキンケアブランド「dプログラム」の中国市場での販売を開始し、発売初月には、計画を大きく上回る好調なスタートを切っていた。

 今回の戦略的提携では、「専用商品の共同開発」「市場の拡大」「社会貢献活動」などを重点項目とし、「dプログラム」に続き、アジアで展開するコスメティクスブランド「Za」とスキンケアブランド「専科」からも商品を共同開発する。

 また中国では、ワトソンズの有する3600店の小売ネットワークを通じ、資生堂グループのブランド売上のさらなる拡大を推進する。

 さらに、今後の市場拡大が期待されるインドネシアとフィリピンにも注力していく。
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