化粧品メーカーのアウトバウンド対策、海外輸出の概況と展望

週刊粧業 2020年9月21日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 下期は「ライブコマース」と「W11」の攻略に注力すべき
  • 日本人と肌質の近いアジアやASEANでの市場開拓に期待
化粧品メーカーのアウトバウンド対策、海外輸出の概況と展望
 矢野経済研究所の浅井潤司氏(ライフスタイル&ビューティグループ部長)は、今月9日に開催された第1回化粧品開発展大阪にて、「中国化粧品市場の概況と日系企業の市場開拓戦略」をテーマにセミナーを行った。

 中国をはじめ、様々な国々の化粧品事情に詳しい浅井氏に、日系企業の海外輸出(アウトバウンド)の概況と今後の展望について話を伺った。

下期は「ライブコマース」と
「W11」の攻略に注力すべき

 ――コロナ禍での日系企業の輸出概況についてお聞かせください。

 浅井 財務省の貿易統計をみると、輸出金額で最大の中国が1~3月は厳しい状況が続いたものの、4月以降は持ち直しており、下期は中国を中心として輸出金額の増加が期待できる。

 中国と香港の合計で総輸出金額の約64.5%を占めるなど、日本の化粧品産業における中国市場の重要性は高まっている。

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