成和化成、バイオミミクリーな新規成分を開発

週刊粧業 2020年10月19日号 19ページ

カンタンに言うと

  • アミトースVCは新ブランドも始動
成和化成、バイオミミクリーな新規成分を開発
 化粧品・医薬部外品原料の研究開発を行う成和化成は、最新の研究成果として、IFSCC2020横浜大会にて3題のポスター発表を行う。ヘアケア研究から1題、スキンケア研究から2題を発表する。

 ヘアケア領域では、髪の表面構造を模した植物性ヘアコンディショニング成分の研究成果を発表する。

 ヘアケア原料では、「プロモイス」シリーズが美容室向けのプロ用商材を中心に多くの製品に採用されている。

 近年はスキンケアを中心とした自然派ニーズの高まりから、「ナチュラル志向に合ったヘアケア原料の研究開発を進めてきた」(同社)という。

 新ヘアケア成分は、植物由来で、「バイオミミクリー(生体模倣)」の考えを取り入れ、ヒトの髪の表面にあるキューティクルの構造をもとに開発した。

 開発した新ヘアケア成分を配合することで、髪の表面と類似構造の成分で髪を補修することができ、しっかりと髪の表面に吸着するのでシャンプーに配合してもその効果は発揮される。

 スキンケア領域では、主力のビタミンC誘導体「アミトース」シリーズ(全6品目)を、新たに「iVC(アイブイシイ)」としても拡販を始めた。ビタミンCに関連した成分であることがわかりやすく、さらなる認知拡大を図る。

 ポスター発表では、その「iVC」から、「アミトース3LGA」と「アミトースHGA」で確認された新知見を紹介する。

 「アミトース3LGA」は、これまでの研究で、大気汚染などの外的刺激による皮膚の炎症を抑制する効果が確認されている。

 今回、外的刺激物質を絞り、それぞれの炎症メカニズムを明らかにし、「アミトース3LGA」の抗炎症作用の裏づけとなる新知見を取得したという。

 また、「アミトースHGA」では、シミの原因となる「糖化」に関する研究を進めた。

 メラニン肌の色素沈着(シミ形成)のメカニズムを発見し、糖化を抑制することで色素沈着を軽減して肌の老化を遅らせる効果を見出した。
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