東洋ビューティ、需要を逃さない力でODMを推進

週刊粧業 2021年2月22日号 12ページ

東洋ビューティ、需要を逃さない力でODMを推進
 国内化粧品ODM/OEM業界大手の東洋ビューティは、2020年5月より80期を迎え、創業100周年に向けたマイルストーンに位置づけて新5カ年計画をスタートしている。

 岩瀬史明社長に話を聞いた。

 ――少し気が早いですが、第2の創業期としてスタートした5カ年計画の初年度を総括していただけますか。

 岩瀬 コロナ禍の影響を受けて当社も厳しい1年となったが、環境の大きな変化は、新しいニーズが生まれやすいことを再認識する1年でもあった。

 そうしたコロナ禍の新たなニーズへの対応では、推進・強化しているODM視点での活動に一定の評価ができると思う。

 引き続き、営業や研究、企画マーケティングといった各部門で、消費者行動に注視し将来的な市場トレンドや顧客ニーズを予測できる力を引き上げることで、ODM戦略を推進・強化していく。

 また、5カ年ビジョンの達成に向け、準備を進めてきた。来期より新人事制度の導入やSDGsの取り組みなど様々な改革を推し進める予定だ。

 ――具体的には。

 岩瀬 持続的な成長の実現に向け、5カ年計画では「企業価値向上」を意識して改革を進める。

 グローバル化の推進とともに、クライアントはサプライチェーンの管理が厳しくなってきている。サプライチェーンの一角を担う企業としての価値を高め、さらなる顧客満足につなげていく。

 その実現に向けて、来期は「需要を逃さない力」と「SDGsやエシカル指標に基づく活動」に重点を置くつもりだ。

 新人事制度は、評価体系などを見直し、全ての社員が自身の業務にやりがいを感じ、成長を実感できる組織風土改革に取り組む。

 企業価値に関しては、第三者機関による評価も重視していく。

 昨年はフランスのエコバディス社が実施するサステナビリティ調査でシルバー評価を獲得することができた。今後はゴールドを目指して取り組んでいく。さらに、Sedex社が実施する倫理的監査「SMETA」の認証取得も予定している。
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