コーセー、2021年3月期は減収減益 132億円の営業利益を確保

訪販ジャーナル 2021年5月17日号 3ページ

カンタンに言うと

  • 今期は9カ月の変則決算、売上高・営業利益とも2ケタ増めざす
  • 化粧品事業は厳しいながらも営業利益率8.5%を確保
  • デコルテは中国が牽引役となり10%の増収
  • VISION2026の達成には、デジタル化とグローバル化が不可欠
コーセー、2021年3月期は減収減益 132億円の営業利益を確保
 コーセーは4月30日、記者ミーティングを開催し、望月愼一上席執行役員経理部長が2020年度(2021年3月期)の決算報告を行った後、小林一俊社長が「VISION2026」の進捗状況と今後の取り組みについて説明した。

 2021年は、中期経営計画「VISION2026」のPhaseI「グローバルブランド拡充と顧客接点の強化」を1年延長し、コロナ禍を契機に進行中の改革と変革(戦略的投資による重点グローバルブランドの育成強化、デジタル化の推進、サステナビリティ戦略の推進)を確実に実行に移し、3つの重点取り組み(中国・TR市場の攻略、ブランド価値向上、事業基盤(人材・プロセス)の強化)を着実に進めることにより、次なるPhaseに向けた布石を打っていく。

 続くPhaseⅡでは「世界での存在感拡大とさらなる顧客体験の追求」(22年度~23年度)を推し進め、PhaseⅢ「世界の一人ひとりに存在感のある顧客感動企業への進化」(24年度~26年度)を経て、世界で存在感のある企業(究極の高ロイヤルティ企業)への進化を図り、最終年度である2026年度には、売上高5000億円、営業利益率16%以上の達成を目指す。

化粧品事業は厳しいながらも
営業利益率8.5%を確保

 2020年度連結業績(日本基準)は、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、売上高が前期比14.7%減(為替影響を除く実質14.2%減)の2793億8900万円、営業利益が67.0%減の132億9400万円、経常利益が54.2%減の187億4500万円、当期純利益が55.1%減の119億8600万円となった。

 売上高は15%近く減少したものの、コストコントロールにより132億円の営業利益を確保している。

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